麻婆麺辛口

千葉・柏の「ラーメンししょう」は、カウンター6席だけの小さなお店。ほどよく雑多で、サッと入ってサッと食べるのにちょうどいい感じ。厨房との距離が近いから、鍋を振る音や香りがダイレクトに届くのもこの店らしさです。
今回は「麻婆麺 辛口」を注文。ノーマルの麻婆麺だと刻みナルトが山盛りに乗って、ある意味映えなビジュアルになりますが、辛口はナルトなしのシンプルスタイル。代わりに麻婆餡の存在感がよりストレートに伝わってきます。


まず餡の香りが強い。口に運ぶ前から食欲が刺激されます。麺は浅草開化楼の極太で、もっちりした噛みごたえ。
濃いめの麻婆餡がしっかり絡んで、噛むほどに旨みが広がるタイプです。
辛口といっても“激辛”ではなく、旨み→辛さの順で押し寄せる構成。痺れは控えめなので、辛さより味の濃さで勝負している印象ですね。
そして、ししょうといえば化学調味料を「しっかり」使う店として一時話題になったこともあり、実際その“ジャンクでクセになる方向”が確かに一杯の中にしっかり生きています。
ラーメンとしての完成度というより、“この味が好きな人にはたまらない”という振り切り方が魅力。
麻婆豆腐×極太麺という王道ジャンクの組み合わせを、重さを感じさせずに最後まで食べさせる一杯。
がっつりいきたい日にぴったりのメニューでした。