そういえば去年の高山の宿案件。
faceboookには実況アップしてたけどブログに書いてなかった。
あんな素敵ネタ案件だったのに勿体無い。
ということで、思い出しながら書いてみます。
◆
高山の中心地からちょいと離れた人里離れた場所。
ほんとにこんなところに宿があるのか…と不安になるほどの場所にその宿はありました。
大きさでいえば民宿というより旅館といった雰囲気。なかなか良さ気です。
楽天トラベルで予約してたんですが、僕の他に宿泊客はいなそう。
というか人気(ひとけ)がない。
宿の人すら見当たらない。
玄関を開けて呼んでみても返事はなし。
しかし、遠くから子供の遊ぶ声が聞こえる。
「人は居る…っぽいな…」
しかし、いくら呼んでも出てこない。
仕方ないので、予約メールに載っていた番号にTEL。
出ない。
再びTEL
でない。
再びT…出た!
宿:「(男性)はい◯◯荘です」
ま:「あのぉ、今日予約してた者ですが…」
しばし沈黙
宿:「え?今日ですか?」
こちらが沈黙
ま:「あ、はい今日です。楽天トラベルで…」
再び沈黙
宿:「あ、ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいね(ガタゴト)」
しばし沈黙
宿:「あ、あの、ちょっと分からないんですけど、どうぞ、中に入ってください」
分からんのかい!
と憤る気持ちを抑えつつも再び玄関へ。
すると、小さな子供が玄関でなんかしてる。
そーっと覗きこむと、巨大なヒキガエルを棒でツンツンしとる!
アラレちゃんか!
てかカエルでかっ!
ぎょっとしていると、奥からおばあちゃんが登場。
宿:「あの、なにか御用でしょうか」
ま:「今日予約してたんですが…」
宿:「え?今日は誰も予約入ってないんですが…」
またこのやりとりか…(ため息)
予約完了メールを見せ、宿側の手違いであることを証明。
するとそのおばはん、ため息つきながら
「ああ、そうですか。じゃあどうぞ」
lmsd;かお;いえれvあk4r「ぱ!
<声にならない憤り>
しかし明日も早い。ここはグッと堪えて早々に寝てしまおう。
宿:「食事とか作れませんからね!」
jうぇf’いqwdp!!!
なんでお前そんなに偉そうなん!?なんで不機嫌なん!?
怒りたいのはこっちじゃーーい!!
腹の中にドス黒い何かを抱きつつも、無言で頷く。
◆
部屋に入ると、サウナかというほどの熱風。
宿:「熱いわね、まったく」
へぇへぇ
宿:「はい、これお茶菓子ね」
おー!
山形から高山に来た人に山形の銘菓!
ってッッ!!!!!
ああ、もういいや。
とりあえず風呂入って落ち着こう。
大浴場がウリの宿というのが救い。
しかし、風呂へ続く廊下に散乱するご家族の洗濯物(畳みかけ)
散乱する子供のおもちゃ。
もう無心。悟りの心境。
風呂場に着くと、脱衣所に全裸の親子。
なんだ、お客さん居たのか。
まったくもう話が違いますよね、お客さん。
全裸:「あ、さっきお電話もらったお客さん?どうぞどうぞ」
宿主かよっ!!!
なにこのボケの応酬。
疲れたよママン…
幸い宿主親子は風呂上がりだったらしく、入れ違いで入湯。
はぁ、お風呂は嘘をつかないね…
君だけが仲間だよお風呂…
I ♡ お風呂…
色々なモヤモヤを洗い流すようにお風呂終了。
もう寝よ寝よ!
あ、そうだ。明朝は早く出ちゃうから今夜のうちに宿代払っておかなきゃ。
しかし、宿内に人の気配がない。
さっきまで騒いでいた子供の声もない。
すみませーん!
受付的なところで叫んでも反応なし…
御用の方はチャイムと書いてあるが、このチャイム。
(てか、読みづらいと思ったんだったら書き直した方が…)
押しても何も音がなってる気配がない。
すみませんと叫びまくるが反応がない。
叫びながら横のカエルを見てたらすごく不安な気持ちに。
やだ、なんかこわくなってきた!
さっきの親子って人間だったのかしら!
最初のおばちゃんも…!!
急に募る不安。
怖くなって部屋に戻る。
怖いから寝ちゃおう。
支払いのことは明日考えよう。。。
ガチャ
。。。?
!!!!
部屋の鍵が。。。
意味ねーー!!!!
あかん、あかん。
ネタ過剰。。。需要と供給のバランスが。。。
本当にここは現代なのか。。。
テレビをつけて、せめて世間とのつながりを。。。
きゃーーーー!!!
もうダメだ。
僕はこのまま次元の歪みのなかに取り残されるんだ。。。
不安でガクブルしてると、部屋の扉が突然開いた。
「どうかしましたかー?」
そこには、さっき風呂場で会った、全裸の宿主が、
半裸で仁王立ち!!
ま:「あ、あのテレビ着かなくて」
宿:「あらら、ちょっと待ってくださいね。直しますね〜」
テレビはもうどうでもいいよ宿主。
なんであなたはパンツ一丁の姿で客の前に立つのか。
結局テレビは直らず、別の部屋のテレビを移動。
宿:「どうもすみませんね、げへへ」
ま:(無心)
そのまま支払いを済ませ、テレビも着けずに寝ましたとさ。
今でも思うんです。
あれば現実だったんだろうかと…