突然息子(5)が
「気球が欲しい!熱気球が欲しい!と叫びだした」
電車やF1マシンなど、さんざん無茶な要望をサンタさんに突きつけてきた彼にとって
熱気球というリクエストは彼なりにハードルを下げた結果だろうか。
いや、しかし息子よ。
よく聞きなさい。
「君は簡単にさう云ふけど、物事には成ることと成らぬことがある。
第一、熱気球などと云ふキテレツな物を手に入れるにはお金が必要なのだ」
すると「わかった!!」と元気に部屋を飛び出していく息子。
分かってくれたようでなにより。聞き分けの良い子になつたものだ。
5分ほど経っただろうか。
息を切らせて部屋に飛び込んでくる息子。
「これで熱気球売ってください!」
手にはなにやら紙を持っている。
「いいか、よく聞きなさい。愛する息子よ。
まず1000円では熱気球は買えない。
それよりも、通貨偽造罪というのは大変重いつm…」
「わかった!」
話を最後まで聞かずに部屋を飛び出す息子。
自首する気になってくれたか。
「バタバタバタッ!」
再び飛び入る息子。
「うへへへへへ!!」
気味の悪い笑い声とともに差し出す紙。
OMG
こいつぁ将来が楽しみ不安です